研究部門
Research department
儒学教育研究部門
研究部門長 松本優梨
研究部門紹介
儒学教育研究部門は、学校法人昌平黌の建学の精神である儒学理念を顕彰する学術研究機関として、1999 年 11 月に設立された「儒学文化研究所」の遺産を受け継ぎ、儒学の精神を「教育」や「社会」に生かしていくことを目指し活動を続けています。その主な取り組みとしては、『四大 思想から読み解く 人間力をめぐる対話』として結実した古典的学術である儒学・論語の研究と、学内および地域の人々と共に学びを深めていく研究啓蒙活動が挙げられます。後者の具体的な活動として、地域に開かれた「論語素読教室」と、学生と現代的意義を追求していく「いわき論語塾」があり、さらに研究の深化を目指す履修証明プログラム「論語マイスター」制度による学びも提供しています。
活動紹介
(1)論語素読教室
現代日本において『論語』は、中国の古典学であるだけでなく、我々日本人の精神の根幹と見なされています。論語素読教室は、平成元年(1989 年)、学内および地域の人々と共に、『論語』の人文知と精神を伝え拡げていくことを主な目的として設立され、現在に至るまで、毎月、活動を継続しています。
講師が『論語』の章句の背景や意義を説明するだけでなく、会員の方が自由に質問もできる時 間を設けています。受講料は無料。お気軽にご参加ください。
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- 開催日時
- 毎月2回 土曜日 午後1時 〜2時30分
- 開催方法
- 対面(東日本国際大学明倫堂(1号館3階)・4-301 教室(4号館3階))
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(2)論語部「いわき論語塾」
「いわき論語塾」は、2017 年 4 月に、東洋の叡智である『論語』を通じて、現代を生きる我々の人生や社会について考えを深め、学生各々が独自の人生哲学を持つ「人財」に育つことを目的として設立されました。
おもな活動として、年数回の討論会を行い、その結果を「超訳『論語』集 知新」にまとめて公開することや、本学の学園祭である鎌山祭の展示部門への出展、さらに他大学の学生との交流やNHK などへの出演活動も行っています。
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(3)履修証明プログラム「論語マイスター」制度
地域の方々や学生が、孔子の教えや『論語』の研究を深化させ、その成果を自身の人生に還元していくことを目的として設立されました。学位に準ずるものとして公的に認められる「履修証明プログラム」として、論語素読教室を中心 とした論語を理解する活動・科目への 60 時間前後の参加と、修了レポートにより、「論語マイスタ ー」として認定し、公的に認められる修了証を発行しています。
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(4)昌平塾について
「いわきから世界へ」を合言葉に、学術発信を続ける東日本国際大学では、これまでにも多彩な知識人の方のご理解・ご協力のもとに学術活動を続けて参りました。また、それらの成果を社会に還元するため、さまざまなアウトリーチ活動を行ってきました。
その一つである昌平塾は本学客員教授を務める森田実先生(昌平塾名誉塾長)の提案により平成27年4月3日に始まりました。それは、受難の地いわきから東洋思想の復興を目指す思想運動であり、教育活動です。将来においては、混沌とした時代を照らす「いわき学」「いわき学派」の確立をその目的としています。森田実先生は、かねがね「現在のアカデミズムは流行や人気取りばかりである。純粋に東洋思想の現代的意義を探求する思想運動をこのいわきの地より起こしてもらいたい」との要望を語られていました。そこで、かつての京都学派にも匹敵する「いわき学派」を、との森田先生の期待に応えるべく、被災地にして原発問題を抱えるいわきこそ、新しい文明が台頭する使命の場所であり、なかんずく、儒学を理念とする本学がその発信地になるべきだとの想いから、東洋思想研究所が中心となり、早稲田キャンパスを拠点として「昌平塾」は開設されました。
ここで言う「いわき学」とは、単なる「いわき地域の研究」を意味するものではありません。一般的には「福島学」や「仙台学」など、地域を冠する研究はいずれも地域研究の名称であることが多いですが、昌平塾が掲げるところの「いわき学」とは、「いわき発の新しい東洋思想」のことを意図しています。私たちはこの意義を踏まえ、東洋の古典に親しみながら、「いわき学派」と称される新時代の思想哲学を創出していきたいと思っています。
お問い合わせ
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東日本国際大学東洋思想研究所 |
所在地 |
〒970-8023 福島県いわき市平鎌田字寿金沢37番地 |
電話/FAX |
TEL: 0246-21-1662 / FAX: 0246-41-7006 |